英語の会議についていけないとき|発言の型と割り込み方

仕事の英語文=中川 代表コーチ

Summary

英語の会議で発言できない原因は、英語力よりも「入るタイミングが分からない」「完璧な文を作ろうとする」の2つにあることがあります。どちらも準備で減らせます。具体的には、話に入るための最初の3語を決めておくことと、聞き返し方を具体的にすることです。この記事はその手順をまとめています。

英語の会議で、内容は半分くらい分かっているのに一言も発言できずに終わる。そして終わったあとに「あれを言えばよかった」と思う。この記事は、その状態を前提に書いています。

このとき起きていることを分けると、原因は英語力だけではありません。

  1. 聞くのに全リソースを使っていて、話す余裕が残らない
  2. 入るタイミングが分からない(間が空かない/空いた瞬間に別の人が話し始める)
  3. 完璧な文を作ろうとして、作り終わる前に話題が変わる

1は聞く力の問題ですが、2と3は準備で解ける問題です。

完璧な文をやめる

会議で通じる発言は、たいてい短いです。長い文を作ろうとすると、作っている間に議論が進みます。

  • ❌ I think that it might be better if we could consider changing the schedule because...
  • ⭕️ Quick question. Can we move the deadline?

短く、先に種類を宣言する。 これだけで格段に入りやすくなります。「これから質問します」「これから意見を言います」と先に言えば、相手は聞く準備ができ、こちらも文を作る時間が生まれます。

入るための最初の3語を持っておく

議論に入る瞬間だけを、暗記しておきます。 中身は後から考えられますが、入り口で詰まると発言そのものが消えます。

目的最初の一言
質問したいQuick question — ...
意見を言いたいCan I add something?
賛成を示すI agree with that, and ...
待ってほしいSorry, can I go back to one thing?
確認したいJust to make sure I understand — ...

特に "Can I add something?" は汎用です。 これを言った時点で場が渡されるので、そのあとで中身を考えられます。

Video全員が黙る中で突然意見を聞かれたら会議で急に話を振られた場面を切り取った動画です。ここで紹介する「最初の3語」と同じ考え方です。Hightouch株式会社が運営する YouTube「大人のやり直し英語」より

聞き返しは、具体的に聞く

「もう一度お願いします」を繰り返すと、こちらも相手も消耗します。どこが分からないかを示すと、相手は繰り返すのではなく言い換えてくれます

Sorry, I didn't catch the part about the budget. Do you mean we should stop the project, or just pause it?

後者のように選択肢を出す形が特に強いです。 相手が Yes / No で答えられるので、確認が1往復で終わります。

オンライン会議なら、チャットを併用する

オンライン会議 英語 の検索が一定あるのは、画面越しだと難易度が上がるためです。音質が落ち、口の動きが見えず、間の取り方も分かりにくい。

一方で、オンラインには対面に無い利点があります。

  • チャットに書ける — 口頭で入れなかった質問を文字で出せる
  • 名前を呼んで指名できる — 割り込みのコストが下がる
  • 録画・文字起こしが残ることがある — 聞き逃しを後で埋められる

「話すのが難しいから黙る」ではなく、チャットに書く。 発言したという事実は同じように残ります。

会議の前に3分だけ準備する

即興で戦わないのが最も効きます。

  1. アジェンダから、自分が話す可能性のある項目を1つ選ぶ
  2. その項目について、言いたいことを1文で英語にしておく
  3. 想定される質問を1つだけ考えて、答えを用意する

3分の準備で、発言ゼロが1回に変わります。 そして1回発言できた会議は、次の会議の心理的コストを下げます。

会議中のメモは英語で取らない

日本語でメモを取って構いません。会議中の目的は記録ではなく、議論を追うことです。英語で書こうとすると、書くことに認知が奪われて聞けなくなります。

メモに残すのは4つだけで十分です。

決まったこと:
自分の担当:
期限:
聞き取れなかった箇所(後で確認する):

最後の1行が重要です。 聞き取れなかった箇所を記録しておくと、それが自分の弱点リストになります。

それでも変わらない場合

型を持っても、実際に口から出るには練習が必要です。そして練習が続かない理由は会議とは別のところにあります

正直に書いておくこと

ここに書いたのは、発言の機会を作るための設計です。議論を主導できるようになるには、当然もっと積み上げが要ります。

ただ、「聞き取れるようになってから発言する」という順番だと、その日はなかなか来ません。先に入り口だけ用意しておく方が、実際には早く動き出せます。

聞く側でなく、回す側になるとき

同じ会議でも、進行を任される場合はやることが変わります。英語のミーティングを進行する|少人数で回す側にまわるときに書きました。進行役は話す順番を決められるので、英語が不安な側にはむしろ有利です。

自分が説明する番が回ってくるなら、英語のプレゼン|原稿を読まずに、構成と繋ぎで持たせるのほうが近いはずです。

よくある質問

Q英語力が上がるまで、会議での発言は待つべきですか。
待つ順番にすると、発言する日はなかなか来ません。会議で必要なのは長い意見ではなく、話に入る合図と短い確認です。そこは英語力の伸びを待たずに用意できます。
Qオンライン会議のほうが難しく感じます。
音質と間の取り方が対面と違うため、割り込みの難易度は上がります。一方でチャット欄が使えるので、口頭で入れなかった内容を文字で残せます。併用を前提に組み立てるほうが現実的です。
Q会議中のメモは英語と日本語のどちらで取るべきですか。
聞きながら英語で書こうとすると、書くことに意識が取られて聞き取りが落ちます。数字と固有名詞だけ英語で、あとは日本語で構いません。

Author

中川 代表コーチ

Hightouch EnglishHightouch株式会社

英語をやり直す大人の学習設計を、行動科学にもとづいて組み立てています。

TOEIC 950点/関東甲信越英語教育学会(KATE)会員/全国英語教育学会(JASELE)会員

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