英語のプレゼン|原稿を読まずに、構成と繋ぎで持たせる

仕事の英語文=中川 代表コーチ

Summary

英語のプレゼンで用意するのは、原稿ではなく構成と繋ぎです。目的・結論・根拠・次の一歩の4ブロックに固定し、ブロック間の移り方を決めておけば、言葉が多少ずれても崩れません。質疑で詰まったときの返し方まで用意しておけば、最後まで持ちます。

英語のプレゼンで最も多い準備のしかたは、原稿を書いて覚えることです。ですが、これには弱点があります。

  • 1か所つまずくと、次の文が出てこなくなる
  • 質疑に入った瞬間、準備した英語が使えなくなる
  • 暗記した部分だけ滑らかで、その落差が目立つ

代わりに用意するのは、構成と、ブロック間の繋ぎです。

構成は4ブロックに固定する

ブロック中身目安
① 目的今日この時間で何を扱うか30秒
② 結論先に言う30秒
③ 根拠2〜3点。数字を1つ入れる大半
④ 次の一歩誰が何をいつまでに30秒

②を先に言うのが重要です。日本語の資料は結論が最後に来ることがありますが、英語のプレゼンでは先に言わないと、聞き手が何を聞けばよいか分かりません

Video【単語クイズ】"redundant" の意味わかる?プレゼンで削るべきものを指す語です。冗長さは、英語では特に嫌われます。Hightouch株式会社が運営する YouTube「大人のやり直し英語」より

繋ぎの言い方だけ、暗記する

原稿は覚えなくてよいのですが、ブロックの移り目だけは決めておきます。ここが決まっていると、途中で言葉に詰まっても戻れます。

場面英語
始めるToday, I'll cover three points.
結論を出すThe short version is: we should move the launch to October.
根拠に入るLet me walk you through the reasons.
次の点へThat brings me to my second point.
図を指すAs you can see here, ...
まとめるSo, to wrap up: ...
次の一歩The next step is for the team to confirm by Friday.

これだけで7文です。 原稿1本を覚えるより、はるかに少ない量で済みます。

スライドは「読まない」前提で作る

英語で話しながらスライドも読ませると、聞き手の負荷が上がります。スライドは短く、話す内容と重複させません。

  • 1枚1メッセージ
  • 文ではなく名詞句で置く
  • 数字は大きく、1枚に1つ

話す英語が不安なほど、スライドを充実させたくなりますが、逆効果になりやすい部分です。文字が多いと、聞き手はスライドを読み始め、話を聞かなくなります。

質疑が本番

準備した部分より、質疑のほうが難しいのが普通です。ここで使う型を3つ持っておきます。

場面英語
質問を確認するJust to make sure I understand — are you asking about the cost?
時間をもらうThat's a good question. Let me think for a moment.
その場で答えられないI don't have that number with me. I'll follow up by email today.

3つ目が最も重要です。 分からないことを、その場で作って答えるのが最も危険です。「持ち帰って送る」と言い切るほうが、信頼を落としません。

前日にやること

  • 繋ぎの7文だけ声に出す(原稿は読まない)
  • スライドを通しで1回めくり、話す順番を確認する
  • 数字を1つだけ覚える(根拠のうち最も強いもの

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正直に書いておくこと

ここに書いたのはプレゼンという場面の設計です。内容そのものの質(何を提案するか)には踏み込んでいません。構成が整っていても、中身が弱ければ通りません。

また、聞き手の人数や場の性質(社内報告か、顧客向けか)で、適した形は変わります。ここで書いたのは社内・少人数の報告を想定した最小構成です。

よくある質問

Q原稿は用意しないほうがいいですか。
作ること自体は有効です。ただし読み上げる前提にすると、1か所つまずいたときに戻れなくなります。作ったあとは、繋ぎの言い方だけを覚えて本番に臨むほうが安定します。
Q質問が聞き取れなかったときは。
推測で答えないでください。Just to make sure I understand — are you asking about ...? のように、確認の形で返します。確認は失礼にあたりません。
Q緊張して早口になってしまいます。
話す速度は、スライドをめくる速度で調整できます。1枚めくったら一呼吸置く、と決めておくと、意識しなくても間が入ります。

Author

中川 代表コーチ

Hightouch EnglishHightouch株式会社

英語をやり直す大人の学習設計を、行動科学にもとづいて組み立てています。

TOEIC 950点/関東甲信越英語教育学会(KATE)会員/全国英語教育学会(JASELE)会員

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