英語面接の準備|答えを覚えるのではなく、型を3つ持つ

仕事の英語文=中川 代表コーチ

Summary

英語面接で準備すべきは、想定問答の暗記ではありません。自己紹介・経歴・志望理由の3つを「型」として持ち、質問が変わっても組み替えられる状態にすることです。加えて、聞き取れなかったときの言い方を1つ用意しておけば、面接が途中で止まることはなくなります。

英語面接の準備というと、想定質問リストを集めて回答を作る形が一般的です。ですが丸暗記した回答は、面接では逆効果になりやすいという問題があります。

  • 質問が想定と少しずれると、対応できなくなる
  • 暗記した部分だけ流暢になり、その落差で不自然に聞こえる
  • 覚えることが増えるほど、当日の緊張が上がる

この記事では、暗記ではなく3つの型で持つ方法を書きます。

準備するのは3つだけ

面接で聞かれることは無数にあるように見えますが、答える材料は3種類しかありません

中身使い回せる質問
① 自己紹介現職・担当・年数Tell me about yourself. / Introduce yourself.
② 経歴の1エピソード状況→やったこと→結果強み・失敗・チームでの経験・困難の克服
③ 志望理由なぜこの会社/この職種かWhy us? / Why this role? / 今後のキャリア

②が効きます。1つのエピソードを、質問に合わせて切り口を変えて出すことで、大半の行動面接(behavioral interview)の質問に答えられます。

Video【穴埋めクイズ】英語で言える?仕事編仕事の場面で使う言い回しを、クイズ形式で確認できる1分の動画です。Hightouch株式会社が運営する YouTube「大人のやり直し英語」より

① 自己紹介は、30秒に収める

長い自己紹介は、面接官にとっても負担になります。現職・担当・年数の3点だけで十分です。

I'm a project manager at ABC Company, where I've been leading a team of five for the past three years. Before that, I worked in sales for two years.

このあと「もう少し詳しく」と聞かれたら、②のエピソードに入ります。最初から全部話さないのがコツです。

② エピソードは「状況→やったこと→結果」で作る

行動面接の質問(「困難を乗り越えた経験は?」など)には、構造を決めて答えます

順番内容目安
状況何が起きていたか1〜2文
やったこと自分が何をしたか2〜3文
結果どうなったか(数字があれば入れる)1文

この構造さえ守れば、英語が完璧でなくても伝わります。 逆に、構造が無いまま流暢に話しても、何をした人なのかは伝わりません。

エピソードは 2つ用意しておくと安心です。同じ話を切り口を変えて出す形で、たいていの質問は届きます。

③ 志望理由は、相手の言葉で言い直す

志望理由は、募集要項に書かれている言葉を使って言い直すと通りやすくなります。自分の言葉に翻訳しようとすると、英語の難易度が上がるだけです。

The role focuses on improving customer retention, and that's exactly what I've been working on for the past two years.

聞き取れなかったときの言い方を、必ず1つ持つ

これが準備のなかで最も効きます。聞き取れなかったときに黙ってしまうと、その先が全部止まるからです。

場面言い方
もう一度お願いしたいCould you repeat that, please?
質問の意図を確認したいJust to make sure — are you asking about ...?
少し考えたいThat's a good question. Let me think for a second.
言葉が出てこないSorry, I'm looking for the right word — I mean ...

「考える時間をもらう」言い方は、日本語の面接でも使います。英語でも同じで、失礼にはあたりません。

前日と当日にやること

  • 前日:3つの型を声に出して1回ずつ。暗記ではなく、口が回るかの確認
  • 当日直前:自己紹介だけもう1回。ここが滑ると全体の調子が落ちます
  • 面接中:完璧な文を作ろうとしない。短い文を並べるほうが伝わります

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正直に書いておくこと

ここに書いたのは面接という場面の設計であって、英語力を上げる方法ではありません。型を持っていても、相手の質問が聞き取れなければ答えられません。

また、面接の評価基準は企業と職種によって大きく変わります。英語の流暢さより職務経験が見られる場面もあれば、その逆もあります。この記事はどの場合にも共通する部分(構造を持つ・止まらない言い方を持つ)だけを扱っています。

よくある質問

Q英語がまだ不十分でも、英語面接を受けていいですか。
受ける前に完成させる必要はありません。面接で見られるのは英語の完璧さより、質問に対して構造のある答えを返せるかどうかです。ただし聞き取れないと成立しないので、聞き返しの言い方だけは必ず用意してください。
Q想定問答は作らないほうがいいですか。
作ること自体は有効です。問題は丸暗記することで、質問がずれた瞬間に対応できなくなります。答えではなく、3つの型(自己紹介・エピソード・志望理由)として持つと組み替えが効きます。
Q答えに詰まったらどうすればいいですか。
黙らずに「考える時間をもらう」言い方を使ってください。That's a good question. Let me think for a second. のように言えば、数秒の間は自然に作れます。

Author

中川 代表コーチ

Hightouch EnglishHightouch株式会社

英語をやり直す大人の学習設計を、行動科学にもとづいて組み立てています。

TOEIC 950点/関東甲信越英語教育学会(KATE)会員/全国英語教育学会(JASELE)会員

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