英検の勉強法|大人が受けるときに、どこに時間を使うか

練習のしかた文=中川 代表コーチ

Summary

大人が英検を受けるときは、学生とは時間の配分を変えます。語彙と読解は独学で進みやすい一方、二次試験の面接は形式に慣れる準備が別に要ります。まず一次と二次を分け、一次は語彙に、二次は型の暗記に寄せるのが実用的です。級は現在地の1つ上を選ぶと続きます。

英検は学生が受けるものという印象がありますが、大人が英語学習の目標として使う場合もあります。数字で判定できる目標は、伸びが見えにくい英語学習では続ける助けになります。

ここでは、大人が受ける場合の時間の使い方を書きます。

一次と二次を分ける

試験内容準備の性質
一次語彙・読解・リスニング・作文独学で進めやすい
二次面接(音読・質疑・意見)形式への慣れが要る

多くの時間は一次に使いますが、二次で落ちる場合は準備の形が違います。 一次の勉強を延長しても、二次の対策にはなりません。

Video【穴埋めクイズ】英語で言える?短時間で語彙を確認する形の例です。すきま時間の使い方として。Hightouch株式会社が運営する YouTube「大人のやり直し英語」より

一次:語彙が最も効く

英検の一次では、語彙問題の比重が高いという特徴があります。級が上がるほど、語彙の難易度が上がります。

  • 級別の単語帳を1冊、繰り返す(複数冊に手を広げない)
  • 覚え方は「見て確認」ではなく「隠して思い出す」(詳しくはこちら
  • 過去問で、語彙以外がどのくらい取れているかを先に測る

語彙で落としている場合、そこを埋めるのが最短です。読解の練習を増やしても、知らない語は読めません。

一次:作文(ライティング)は型で書く

作文は、構成を固定すると安定します。

  1. 結論(賛成/反対をはっきり書く)
  2. 理由を2つ(それぞれ1〜2文で補足)
  3. 結論をもう一度(言い換える)

凝った表現は要りません。 型どおりに、はっきりした文で書くほうが評価されやすい部分です。

二次:面接は「型」を暗記する

二次試験は、流れが決まっています。だから準備は暗記でよく、むしろ暗記が効きます。

場面用意しておくもの
入室・挨拶Hello. / My name is ...
パッセージの音読区切りと速度(練習で口を慣らす)
質問への回答短く答える型(結論→理由1つ)
意見を言うI think ... because ... の形
分からないときCould you say that again, please?

最後の1つを必ず用意してください。 聞き取れなかったときに黙ってしまうのが、最も失点します。

級の選び方

大人が受ける場合、現在地の1つ上を目安にすると続きやすくなります。

  • 高校の英語が概ね分かる → 2級
  • 仕事で英語を読む機会がある → 準1級
  • 実務で英語を使っている → 1級も選択肢

いきなり上の級を受けて落ちると、続ける動機が下がります。 判定できる目標として使うなら、届く級から順に取るほうが機能します。

英検とTOEICの使い分け

英検TOEIC
測るもの4技能(話す・書くを含む)聞く・読む(S&Wは別)
形式級ごとの合否スコア
大人の使いどころ話す・書くも含めて確認したい会社への提出・数字での比較

話すことが目的なら英検のほうが、目標として近いことがあります。二次試験があるためです。

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正直に書いておくこと

級と難易度の対応、出題形式は変更されることがあります。受験前に、必ず公式の最新情報を確認してください。この記事に書いたのは、時間の配分の考え方であって、試験要項の説明ではありません。

また、英検に合格することと、仕事で英語を使えることは別です。判定できる目標として使う分には有効ですが、合格が実務での使い勝手を保証するわけではありません。

よくある質問

Q大人が英検を受ける意味はありますか。
伸びが見えにくい英語学習で、判定できる目標を持てる点に意味があります。また、TOEICと違って話す・書くも含まれるため、そちらを確認したい場合に向きます。
Q何級から受けるべきですか。
現在地の1つ上が目安です。いきなり上の級で落ちると続ける動機が下がります。届く級から順に取るほうが、目標として機能します。
Q二次試験(面接)が不安です。
流れが決まっているので、型を暗記する準備が効きます。とくに、聞き取れなかったときの Could you say that again, please? は必ず用意してください。黙ってしまうのが最も失点します。

Author

中川 代表コーチ

Hightouch EnglishHightouch株式会社

英語をやり直す大人の学習設計を、行動科学にもとづいて組み立てています。

TOEIC 950点/関東甲信越英語教育学会(KATE)会員/全国英語教育学会(JASELE)会員

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