英検の勉強法|大人が受けるときに、どこに時間を使うか
Summary
大人が英検を受けるときは、学生とは時間の配分を変えます。語彙と読解は独学で進みやすい一方、二次試験の面接は形式に慣れる準備が別に要ります。まず一次と二次を分け、一次は語彙に、二次は型の暗記に寄せるのが実用的です。級は現在地の1つ上を選ぶと続きます。
英検は学生が受けるものという印象がありますが、大人が英語学習の目標として使う場合もあります。数字で判定できる目標は、伸びが見えにくい英語学習では続ける助けになります。
ここでは、大人が受ける場合の時間の使い方を書きます。
一次と二次を分ける
| 試験 | 内容 | 準備の性質 |
|---|---|---|
| 一次 | 語彙・読解・リスニング・作文 | 独学で進めやすい |
| 二次 | 面接(音読・質疑・意見) | 形式への慣れが要る |
多くの時間は一次に使いますが、二次で落ちる場合は準備の形が違います。 一次の勉強を延長しても、二次の対策にはなりません。
一次:語彙が最も効く
英検の一次では、語彙問題の比重が高いという特徴があります。級が上がるほど、語彙の難易度が上がります。
- 級別の単語帳を1冊、繰り返す(複数冊に手を広げない)
- 覚え方は「見て確認」ではなく「隠して思い出す」(詳しくはこちら)
- 過去問で、語彙以外がどのくらい取れているかを先に測る
語彙で落としている場合、そこを埋めるのが最短です。読解の練習を増やしても、知らない語は読めません。
一次:作文(ライティング)は型で書く
作文は、構成を固定すると安定します。
- 結論(賛成/反対をはっきり書く)
- 理由を2つ(それぞれ1〜2文で補足)
- 結論をもう一度(言い換える)
凝った表現は要りません。 型どおりに、はっきりした文で書くほうが評価されやすい部分です。
二次:面接は「型」を暗記する
二次試験は、流れが決まっています。だから準備は暗記でよく、むしろ暗記が効きます。
| 場面 | 用意しておくもの |
|---|---|
| 入室・挨拶 | Hello. / My name is ... |
| パッセージの音読 | 区切りと速度(練習で口を慣らす) |
| 質問への回答 | 短く答える型(結論→理由1つ) |
| 意見を言う | I think ... because ... の形 |
| 分からないとき | Could you say that again, please? |
最後の1つを必ず用意してください。 聞き取れなかったときに黙ってしまうのが、最も失点します。
級の選び方
大人が受ける場合、現在地の1つ上を目安にすると続きやすくなります。
- 高校の英語が概ね分かる → 2級
- 仕事で英語を読む機会がある → 準1級
- 実務で英語を使っている → 1級も選択肢
いきなり上の級を受けて落ちると、続ける動機が下がります。 判定できる目標として使うなら、届く級から順に取るほうが機能します。
英検とTOEICの使い分け
| 英検 | TOEIC | |
|---|---|---|
| 測るもの | 4技能(話す・書くを含む) | 聞く・読む(S&Wは別) |
| 形式 | 級ごとの合否 | スコア |
| 大人の使いどころ | 話す・書くも含めて確認したい | 会社への提出・数字での比較 |
話すことが目的なら英検のほうが、目標として近いことがあります。二次試験があるためです。
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正直に書いておくこと
級と難易度の対応、出題形式は変更されることがあります。受験前に、必ず公式の最新情報を確認してください。この記事に書いたのは、時間の配分の考え方であって、試験要項の説明ではありません。
また、英検に合格することと、仕事で英語を使えることは別です。判定できる目標として使う分には有効ですが、合格が実務での使い勝手を保証するわけではありません。
よくある質問
- Q大人が英検を受ける意味はありますか。
- 伸びが見えにくい英語学習で、判定できる目標を持てる点に意味があります。また、TOEICと違って話す・書くも含まれるため、そちらを確認したい場合に向きます。
- Q何級から受けるべきですか。
- 現在地の1つ上が目安です。いきなり上の級で落ちると続ける動機が下がります。届く級から順に取るほうが、目標として機能します。
- Q二次試験(面接)が不安です。
- 流れが決まっているので、型を暗記する準備が効きます。とくに、聞き取れなかったときの Could you say that again, please? は必ず用意してください。黙ってしまうのが最も失点します。
Author
中川 代表コーチ
Hightouch English/Hightouch株式会社
英語をやり直す大人の学習設計を、行動科学にもとづいて組み立てています。
TOEIC 950点/関東甲信越英語教育学会(KATE)会員/全国英語教育学会(JASELE)会員