英語の音読|効果が出る回し方と、意味の無い読み方

練習のしかた文=中川 代表コーチ

Summary

音読は、読む回数ではなく段階で効き方が変わります。意味を取る・音を合わせる・速度を上げるの3段に分け、1つの文を使い切ってから次へ進みます。意味が取れていない文を何回読んでも、音の練習にも意味の練習にもなりません。素材は毎日変えず、同じものを1週間使うほうが3段目まで届きます。

音読は、道具が要らず、時間も短く済む練習です。一方で、やっているのに変化が出ないという声も多い練習です。

原因は、「同じ文を10回読む」だけで終わっていることにあります。回数ではなく、何を狙って読むかで効き方が変わります。

3段に分ける

段階狙い確認
① 意味を取る何を言っている文か分かる日本語で内容を言える
② 音を合わせる音声と同じ音・区切りで読める録音して聞き比べる
③ 速度を上げる考えずに口が動く音声と同じ速さで読める

①ができていない文を、②③でいくら読んでも意味がありません。 意味の分からない音を繰り返しているだけになります。

Video"receipt" の英語の発音、実は通じてない?②の段階で気づく種類のずれです。カタカナで覚えた音は、音読でしか直りません。Hightouch株式会社が運営する YouTube「大人のやり直し英語」より

① 意味を取る(文字を見て、日本語で言えるか)

  • 知らない語は先に調べる
  • 1文ずつ、日本語で内容を言えるか確認する
  • 言えない文は、まだ音読の段階ではありません

分からない文を素材にしないのが、音読でいちばん多い失敗です。

② 音を合わせる(ここが本体)

音声を1文聞いて、すぐに真似して読みます

  • 区切る位置を音声に合わせる(文法ではなく、音の区切り)
  • 弱く読む語(前置詞・冠詞)を、弱く読む
  • 週に1回は録音して聞き比べる

録音を飛ばすと、直っているかどうかが分かりません。 自分の口の中の感覚と、外から聞こえる音は違います。

③ 速度を上げる(考えずに出るまで)

②が安定してから、速度を上げます。目安は音声と同じ速さで、つっかえずに読めるところまでです。

ここまで来た文は、口が覚えた状態になります。会話の中で似た形が必要になったとき、考えずに出てきます。

素材は少なく、長く使う

1つの文章を、3段階すべてで使い切ります。 目安は次のとおりです。

分量
1回の音読5分
素材の長さ100〜150語(短い記事1本、教科書1ページ)
同じ素材を使う期間1週間

毎日新しい文章を読むと、①で終わってしまいます。 同じ素材を1週間使い切るほうが、②③まで届きます。

シャドーイングとの違い

音読シャドーイング
文字見る見ない(最終的に)
難易度低い高い
狙い音と意味を結びつける聞いた音をそのまま再現する

音読ができない段階でシャドーイングをやると、続きません。 順番としては音読が先です(シャドーイングのやり方)。

効いているかの確認

音読は変化が見えにくい練習なので、確認の方法を決めておきます

  • 同じ文を、1週間前の録音と聞き比べる
  • その文に出てきた表現が、会話や作文で出てきたか
  • 読む速度が、音声に追いつけるようになったか

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正直に書いておくこと

音読は広く勧められている練習ですが、「何回読めば効く」という数字は示せません。素材の難易度・現在地・頻度によって変わります。

ここで書いたのは、同じ時間をかけたときに残りやすい形へ寄せる方法です。効果を保証するものではありません。

よくある質問

Q1日何回読めばいいですか。
回数より段階です。①意味が取れているか、②音が合っているか、③速度に追いつけるか。同じ文を3段階で使い切るほうが、回数を重ねるより効きます。
Q声を出せない場所ではどうすればいいですか。
口だけ動かす形でも、②の練習にはなります。①の意味を取る工程は黙読でできます。声を出せる日と出せない日で、段階を分けてください。
Q音読とシャドーイング、どちらを先にやるべきですか。
音読が先です。文字を見て意味と音が結びついていない段階でシャドーイングを始めると、難しすぎて続きません。

Author

中川 代表コーチ

Hightouch EnglishHightouch株式会社

英語をやり直す大人の学習設計を、行動科学にもとづいて組み立てています。

TOEIC 950点/関東甲信越英語教育学会(KATE)会員/全国英語教育学会(JASELE)会員

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